厚生労働省のデータから、気になる患者数を調べてみました。
1996年と2014年を比較すると、現代を映したような結果が見えました。
特に男性の増加率が大きく、女性も高脂血症は大幅に増加しております。
共働きの増加によって中食や外食が増えたり、ストレスの多い社会となったことが影響しているようにも捉えられます。
厚生労働省 患者調査の概況 平成26年(2014年)
厚生労働省ホームページ http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/10-20.html
◎総患者数(入院患者数と初診外来患者数と再来外来患者数(計算値)を足した推計値)
単位:千人 2014年欄の(%)は1996年との対比性別 | 男性 | 女性 | ||||
年度 | 1996 | 2005 | 2014 | 1996 | 2005 | 2014 |
高血圧性疾患 | 2943 | 3126 | 4450 (151.2%) |
4551 | 4691 | 5676 (124.7%) |
高脂血症*1 | 260 | 427 | 596 (229.2%) |
705 | 1103 | 1465 (207.8%) |
糖尿病 | 1133 | 1323 | 1768 (156.0%) |
1042 | 1147 | 1401 (134.4%) |
悪性新生物 | 684 | 792 | 876 (128.1%) |
679 | 630 | 750 (110.4%) |
気分(感情) 障害*2 |
159 | 338 | 418 (262.9%) |
274 | 586 | 700 (255.5%) |
*1 中性脂肪やコレステロールなどの脂質代謝に異常をきたした状態。「高脂血症」から2007年に
「脂質異常症」に名称が改められた。
*2 躁鬱病を含む
塩分が多ければ高血圧症(これによって傷ついた血管にLDLコレステロールが沈着すると動脈硬化となる)、高脂血症(脂質異常症)は脂質の多いものや高たんぱくやカロリーの取り過ぎ、糖尿病もカロリーの取り過ぎが原因となるようです。 カロリー取り過ぎといっても、体型を気にした過度なダイエットも体にはよくないとのことです。
・・・もっと知りたい方・・・
食塩相当量 | 18歳以上男性 | 18歳以上女性 |
8.0g/日未満に改定 | 7.0g/日未満に改定 |
食塩摂取量を抑えるには薄味に慣れることと言いますが、加工食品に頼らざるを得ない現代社会では、なかなか難しいと思います。
高血圧症の95%は原因を特定できない本態性高血圧であり、その背景には遺伝的体質に塩分の過剰摂取・肥満・飲酒・その他の生活習慣要因などが複合的に重なっていると考えられ、
メタボリックシンドロームとも関係の深いものです。 残りの5%は特定の病気が原因となって引き起こされる高血圧で、二次性高血圧と呼ばれます。 睡眠時無呼吸症候群でも高血圧を合併します。
◎豆知識 果糖と中性脂肪
血糖値は血中のブドウ糖の濃度なので、果糖が直接的に血糖値を上げることはありません。 しかし糖新生によりブドウ糖に変換されます。 過剰な糖質は肝臓でトリアシルグリセロール(中性脂肪)に合成され、高中性脂肪血症となり肥満をきたすおそれがあります。
カリウム
摂りすぎた塩分を体外に排出する働きを持つ = 高血圧対策
食物繊維
LDLコレステロールの減少を促進する = 脂質異常症対策
n-3系多価不飽和脂肪酸
HDLコレステロール(善玉コレステロール)を増やす = 脂質異常症対策
咀嚼
満腹感により食べ過ぎを抑制する = 過食対策
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