あるTV番組で、いちご大福を買った日の翌日に食べると、シュワッとするという話題がありました。その原因は、いちごの表面に存在する酵母菌が、餡に包まれて無酸素状態でいるために起こるアルコール発酵が原因のようです。
この酵母菌は、酸素が無い状態ではアルコール発酵を行い、糖を分解してアルコールと炭酸ガス(二酸化炭素)を発生します、この炭酸ガスが「シュワッ」の元だそうです。
ちなみに、酸素があるときは人間と同じように酸素を摂って水と二酸化炭素を出します。もしかして、高校生ぐらいの理科の授業で習ったかもしれません。
身近な例を挙げると、パンを作るときに使うイーストも酵母菌なのです。
ワインを作るのにブドウを発酵させるのも酵母菌のおかげなのです。
発酵食品に欠かせない酵母菌は、いろいろ種類がいるようです。
この酵母菌は果物が好きなようでして、理由は分かりませんが、特にアプリコットがお気に入りのようです。
ドライアプリコットを袋に入れて酸素を抜く鮮度保持剤を入れても、温度が高い保管状況ではこの酵母菌が活発にアルコール発酵を行います。
夏場になるとドライアプリコットの袋が膨らむことが稀にありますが、この酵母菌のアルコール発酵によって発生する炭酸ガスによるものなのです。
人間と同じく、温度が高くなると動きやすくなるのは酵母菌も同じみたいです。
これから暑くなる季節(既に暑いですが・・・)、ドライアプリコットだけでなく、食品の保存方法にはご注意ください。
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