今回は、ドライプルーンに含まれる代表的な栄養素についてのお話です。(一部抜粋)
米国農務省標準参照用国民栄養データベース(2008年)によると100g当りの含有量は、以下の通りです。
総食物繊維 | カリウム | 鉄 |
7.1g | 732mg | 0.93mg |
日本の健康増進法による強調表示の基準は、食品100g当り6g以上となります。
これに照らし合わせると、ドライプルーンは食物繊維が多い食品に分類されます。
※日本で活用される栄養素のデータ(日本食品標準成分表)は、「野菜とドライフルーツ」を参照ください。
次に、これらの栄養素(プルーンではありません)が体にどのような働きをするかのお話です。
@食物繊維
(a)水溶性食物繊維 食後に食物が胃から出ていく速度を低下させてグルコースの吸収を遅らせることで血糖値の正常化を助けます。インスリン感受性を高める働きもあるので、2型糖尿病の予防と治療に役立ちます。また、満腹感をもたらします。水溶性食物繊維が胆汁酸と結合して便とともにコレステロールを体内から排出することで、血中のコレステロールを低下させます。胆汁酸(脂肪の消化に利用される)は、肝臓でコレステロールから生成される化合物です。胆汁酸が排出されると更に胆汁酸を作らなければならないため、血中のコレステロールを消費します。(コレステロールも害ばかりではありません) |
(b)不溶性食物繊維 大腸内の善玉菌が利用する栄養分になります。 善玉菌が腸内で優勢を維持することを助けます。(プロバイオティック効果) 善玉菌の働きによって水溶性食物繊維が発酵し、酪酸が生成され、大腸細胞の主なエネルギー源となって結腸の健康を守ります。 |
Aカリウム 細胞内外の適切な体液バランスの維持、神経刺激の伝達、筋収縮の調整、正常血圧の維持、血圧低下作用、骨の健康を促進するなど、様々な働きがあります。生きているすべての細胞にとって不可欠な成分なので、食品に広く分布しており、畜産物、食肉、果物、殻類、ナッツ類、野菜、種実類などに含まれています。 |
B 鉄 主な機能は、酸素と二酸化炭素の運搬です。生きている細胞に存在し、多様な生物過程に関与します。エネルギー生産に不可欠な多数の酵素の成分にもなっています。 |
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