どんな商品でも市場が拡大すると、その市場は細分化されて、
アイテム数が増えた分だけ商品名が増えることは、ビール業界をみると分かりやすいですね。
今の私にとっては、商品名を聞いてもビールなのか発泡酒なのか第3のビールなのかアルコールフリーなのかさっぱりわからなくなりました。
ドライフルーツでもベリー類の一つにブルーベリーがあり、さらに野生種と栽培種に分かれております。
先日、「なぜ野生種と呼ぶのか?」というお問い合わせを頂いた時に、うまく答えられない自分にがっかりしました。
そこで、改めてワイルドブルーベリーについて調べてみると、
ワイルドブルーベリーは、カナダの大西洋岸やケベック州、米国メイン州にある氷河が退いた後に現れた古い土壌でのみ何千年にも亘って生育して来たそうです。
一口にワイルドブルーベリーといっても、見た目や色、葉の形などが異なる50種類以上の品種が同じ土地で自生しており、樹高は15〜40cmと低いローブッシュ系に分類されます。
収穫は2年に一度しか行われず、一部の土壌では地面の変化が大きく、トラクターでの収穫が困難なため、現在でも手摘みでの収穫が行われています。レーキというクシ形の道具を使って収穫するのですが、広大な土地と低い苗木からの収穫は大変過酷な作業となります。収穫が終わると、土地を休めるために畑を焼いたり、苗を刈り取ります。
こうすることで多くの苗木が育ち、ワイルドブルーベリーは現在まで受け継がれ、守られてきました。
ワイルドブルーベリーの生育は根茎の自然の広がりにより決定されているため、他の場所に移してしまうと育ちません。
このように、他の場所に移しても育たない、ある特定の地域で自生するブルーベリーを野生種と呼びます。
それに対して、他の場所に移して育てられたものを栽培種と呼びます。
情報提供
北米ワイルドブルーベリー協会
Oregon Freeze Dry,Inc.
〒101-0021
東京都千代田区外神田5丁目4番9号
ハニー外神田第二ビル1F
TEL:03-3834-1756
FAX:03-3834-1750