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【学校給食のピンチ】2019.02.08

インターネットや技術革新(生産性向上)などにより、今まで流通(或いはサービス)コストが高かったものは安くなってはいますが、単価が安く、利益の少ない食品は、 気候変動による作柄悪化、エネルギーコストや海外の物価上昇などの影響も加わり、少しずつ高くなってきました。
このようなことから、学校給食で使用する食材価格も上がっており、給食費の値上げが追いつかず、必要な栄養素を取れる献立が作れなくなっている地域もあるようです。 学校給食で取れる栄養素の量は、食事摂取基準と食事状況調査などによって決められおり、バランスよく作られています。また、学校給食は安くて美味しいので、 子供にとっても親にとってもありがたい昼食ですが、少し気がかりです。

児童又は生徒一人一回当たりの学校給食摂取基準
(文部科学省 学校給食 平成30年8月1日改正)
 区分   基準値
6~7歳 8~9歳 10~11歳 12~14歳
エネルギー Kcal 530 650 780 830
たんぱく質 % 学校給食による摂取エネルギー全体の13%~20%
脂質 % 学校給食による摂取エネルギー全体の20%~30%
食塩相当量 g 2未満 2未満 2.5未満 2.5未満
カルシウム mg 290 350 360 450
マグネシウム mg 40 50 70 120
mg 2.5 3 4 4
ビタミンA ㎍RAE 170 200 240 300
ビタミンB1 mg 0.3 0.4 0.5 0.5
ビタミンB2 mg 0.4 0.4 0.5 0.6
ビタミンC mg 20 20 25 30
食物繊維 g 4以上 5以上 5以上 6.5以上
※亜鉛 mg 2 2 2 3

※「亜鉛は摂取に配慮すること」としている。


勝手な推測ですが、食物繊維と鉄を除くミネラル分は、成人の栄養摂取量が食事摂取基準に対して不足しているので、 もしかしたら、子供もその影響があり、このような指標がでているのかもしれません。

身長も体重もどんどん増えていく育ち盛りの小・中学生にとって、年齢に沿った健全な成長に必要な栄養素を学校給食でバランス良く摂取できるのは非常に重要なことです。給食の献立が貧弱になるなどで、 未来を担うこどもたちの毎日の楽しみが失われることがないよう、行政には適切な対策を期待します。


学校給食のピンチ




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