【 日本人女性の栄養摂取量 】
健康に貢献することを謳う食品ばかりが宣伝されて久しいですが、アメリカでは既に30年ほど前に健康に関連する商品(食品に限らず)が注目を浴びていたようです。
当時の日本の健康関連市場は今ほど広まってはいませんでしたが、約40年前に流行った紅茶キノコが最近また注目されているようです。
クルミも高価な割に売れていますが、健康よりも若さに関わる効果がある話題(不飽和脂肪酸が血管を若返らせるという話題)からのようです。
いつもの話ですが、過ぎたるは猶及ばざるが如しというように、ある特定のものを取りすぎてもバランスが悪くなります。
日本人女性の栄養摂取基準と摂取量のデータをみると、活動レベルⅡの場合の摂取基準に対して摂取量が不足している栄養素は27項目中11項目ですが、そのうちの9項目は20歳から40歳代では約20%以上不足しています。
食物繊維やカルシウムは昔から言われていることですが、糖質ダイエットの影響からか炭水化物も含まれています。
総エネルギー量の50~70%を炭水化物から取り入れるのが理想とされますが、炭水化物が不足しているからエネルギーの摂取量も不足しています。
肉体労働だけでなく知識労働が増えている現代において、脳へのエネルギーも必要です。 食べすぎはいけません、食べなさすぎもいけません。
昔の人は良い言葉を言いました、「腹八分目」と!
20-29歳 | 30-39歳 | 40-49歳 | 50-59歳 | 60-69歳 | 70歳 | |
エネルギー | 87.5 | 82.6 | 85.3 | 91.3 | 92.9 | 93.7 |
炭水化物 | 80.9 | 77.5 | 79.5 | 85.5 | 89.3 | 94.6 |
食物繊維 | 65.6 | 69.4 | 72.2 | 80.0 | 93.3 | 94.7 |
ビタミンA | 69.5 | 65.9 | 66.9 | 76.7 | 81.7 | 84.0 |
ビタミンB1 | 73.6 | 68.2 | 70.9 | 81.0 | 85.0 | 88.9 |
ビタミンB2 | 86.7 | 82.5 | 86.7 | 102.7 | 109.1 | 108.2 |
ビタミンB6 | 80.8 | 79.2 | 80.8 | 90.0 | 100.0 | 95.8 |
ビタミンC | 74.0 | 69.0 | 78.0 | 102.0 | 133.0 | 134.0 |
カリウム | 72.8 | 75.0 | 78.4 | 88.4 | 99.1 | 94.9 |
カルシウム | 65.7 | 66.2 | 69.8 | 76.8 | 87.4 | 84.0 |
マグネシウム | 74.4 | 70.7 | 75.5 | 83.8 | 91.4 | 92.6 |
亜鉛 | 93.8 | 88.8 | 91.3 | 92.5 | 95.0 | 101.4 |
※身体活動レベルⅡとは?
「ふつう」座位中心の仕事だが、職場内での移動や立位での作業・接客、あるいは通勤・買い物・家事・軽いスポーツ等のいずれかを含む場合
(補足資料)
ドライフルーツと栄養素
当社が取り扱うドライフルーツは、ご存じの通り皮ごと乾燥させたものも多いので食物繊維も手軽に摂ることが出来るのが特徴です。カリウムはドライアプリコットに含まれる栄養素のうち特筆すべきものとしてあげられます。二つの栄養素はともに日本人の食生活で不足しがちなものです。二つの栄養素とドライフルーツについては、過去に当コラムでも紹介しております。是非ご参照下さい。
~~食物繊維~~
「野菜とドライフルーツ」食物繊維などの栄養価の含有量を、野菜とドライフルーツで比較
「果物を皮ごと食べよう」生鮮果実の食物繊維量について
「ヨーグルトとドライフルーツ」乳酸菌の働きを助ける食物繊維の量を食品別に比較
~~カリウムなどのミネラル~~
「あんずの豆知識」アプリコットの栄養価について
「ドライフルーツとナッツで夏バテ熱中症対策」ドライフルーツ・ナッツのカリウムなどのミネラル含有量と摂取基準について