【チェリーの祭典】
チェリー(サクランボ)の収穫時期は品種によって異なりますが、日本国内では最も生産量が多く人気品種である 佐藤錦 は6月中旬~下旬、晩成種である 紅秀峰 は6月下旬からが収穫期となり、短い旬の時期もまもなく終わります。
当社はアメリカからドライチェリーを輸入しておりますが、その品種はビング種です。ビング種は日本国内でみかける通称「アメリカンチェリー」と呼ばれる輸入生鮮チェリーの代表的な品種で、アメリカ西海岸のワシントン州、オレゴン州、カリフォルニア州の3つが主な産地です。
ビングチェリーは粒が大きく、色は濃い赤紫色、実が締まっているのが特徴。色が濃いので“ダークチェリー”とも呼ばれます。また実が締まっていて丈夫なので輸送にも強いため日本に輸入される生鮮チェリーの9割がビング種というのも頷けます。
ビングチェリーはカリフォルニア産が5月上旬から収穫期を迎え、その後6月中旬頃にワシントン州やオレゴン州など北部の産地のものに切り替わりますので、産地が変わりながら5月から7月まで出回ります。
ところでこのビングチェリー、1870年代にオレゴン州ミルウォーキーのSeth Lewellingさんの農場で開発に携わった作業主任である中国満州族のAh
Bingさんの名前が由来とのこと。約35年間働いたのち、Bingさんは中国に一時帰国しましたが、1892年に改正された中国人排斥法の施行により、再びアメリカに戻ることはできなかったそうです。
前述の通り、アメリカではチェリーの旬の時期です。そして今まさに現地では「チェリーの祭典」が開催されています。
NATIONAL CHERRY FESTIVAL
http://www.cherryfestival.org/
この祭典は「世界のチェリーの都」とされる、ミシガン州トラバースシティにて毎年7月に開催されています。(今年は7月2日~9日開催) この祭典は1910年頃にグランドトラバースエリアのチェリー生産者たちが“blessing of the blossoms(花の祝福)”という式典を毎年5月に行っていたことが始まりということですから、既に100年以上の歴史があります。途中、不況や第二次世界大戦などで開催されなかった年もあるようですが、オフィシャルページには1925年からのCherry Festival Queen(日本でいうところの「ミスさくらんぼ」?)の写真が掲載されています。本当に歴史のある祭典なんですね。
開催中はアーティストのコンサート、アメリカ海軍所属のアクロバット飛行隊ブルーエンジェルスの航空ショー、マラソン大会などやチェリーパイの早喰い競争、花火大会、キッズも参加して楽しめるイベントなどが盛りだくさんのようです。
チェリーパイやチェリーコークなど、アメリカ国民にとって「チェリー」というのは国民的に馴染みのあるフレーバーのようですから、こんなに大きなチェリーの祭典が開催されるのですね。
そういえばチェリーパイと言えば、その存在を初めて意識したのは、かなり昔の話になりますが、1991年に衛星放送で放送されてブームになったアメリカのTVドラマ。主人公の捜査官が田舎町のダイナーでコーヒーとチェリーパイを良く食べているのを観て、食べてみたいと思っていたのを思い出しました。あれから25年。劇中最終回で「25年後にまた会いましょう」というセリフがありましたが、それが現実のものとなって、今年撮影が終了して新シリーズが来年には放映されるそうです。(余談が過ぎました・・・。でも、ちょっと楽しみです)
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