【果物を皮ごと食べよう!】
食べ物の色には、抗酸化物質などの栄養素によって色があることが知られています。
例えば、アプリコットのオレンジはβカロテン、ブルーベリーの青紫はアントシアニンが有名です。果物の色は、実と皮でどちらが多いかと言えば皮が多いと思いますが、果物を皮ごと食べるというのは意外と無いもので、子供に与えるときも皮を剥くことが多いと思います。
ドライフルーツは、皮ごと乾燥させたものが多いので、凝縮された栄養素をしっかり取れる食べ物です。
皮を剥いたものと剥いていないものの栄養素のデータは少ないのですが、USDAにでているデータをご紹介します。
※データ参照元:National Nutrient Database for Standard Reference Release 27
■Apricots canned waterpack solids and liquids 杏の水煮缶詰でしょうか、固形と液体の合算
カロリー Kcal |
水分 g |
たんぱく質 g |
脂質 g |
炭水化物 g |
食物繊維 g |
鉄分 mg |
カリウム mg |
ビタミンA IU |
|
皮あり | 27 | 92.36 | 0.71 | 0.16 | 6.39 | 1.6 | 0.32 | 192 | 1,959 |
皮なし | 22 | 93.43 | 0.69 | 0.03 | 5.48 | 1.1 | 0.54 | 154 | 1,810 |
※中までオレンジ色の杏は、βカロテン(ビタミンA)があまり変わりませんでした。
■Apples raw 生鮮りんご
カロリー Kcal |
水分 g |
たんぱく質 g |
脂質 g |
炭水化物 g |
食物繊維 g |
鉄分 mg |
カリウム mg |
ビタミンA IU |
|
皮あり | 52 | 85.56 | 0.26 | 0.17 | 13.81 | 2.4 | - | 107 | 54 |
皮なし | 48 | 86.67 | 0.27 | 0.13 | 12.76 | 1.3 | - | 90 | 38 |
■Orange raw 生鮮オレンジ (皮ありオレンジと皮のみのデータ)
カロリー Kcal |
水分 g |
たんぱく質 g |
脂質 g |
炭水化物 g |
食物繊維 g |
鉄分 mg |
カリウム mg |
ビタミンA IU |
|
皮あり | 63 | 82.3 | 1.3 | 0.30 | 15.50 | 4.5 | 0.80 | 196 | 250 |
皮のみ | 97 | 72.5 | 1.5 | 0.20 | 25.00 | 10.6 | 0.80 | 212 | 420 |
■Lemons raw 生鮮レモン (皮なしレモンと皮のみのデータ)
カロリー Kcal |
水分 g |
たんぱく質 g |
脂質 g |
炭水化物 g |
食物繊維 g |
鉄分 mg |
カリウム mg |
ビタミンC mg |
|
皮なし | 29 | 88.98 | 1.10 | 0.30 | 9.32 | 2.8 | 0.60 | 138 | 53 |
皮のみ | 47 | 81.60 | 1.50 | 0.30 | 16.00 | 10.6 | 0.80 | 160 | 129 |
これらのデータをみると、食物繊維の量が皮に多いことが分かります。
簡単に言えば、食物繊維は炭水化物のなかで消化されず(ブドウ糖まで分解されず)に排出されるものですが、
皮は見た目通り、とても消化されるとは思えません。
でも、皮ごと乾燥させたドライフルーツはそのまま食べられます。
ドライフルーツで皮ごと凝縮された栄養素をしっかり取りましょう!
※今回取り上げられたβカロテンと食物繊維については、当コラムでも過去に紹介しております。是非ご参照下さい。
「ビタミンA摂るならβカロテン」ドライアプリコットのβカロテン含有量について
「橙色のβカロテンパワー」ビタミンAの働きとβカロテンとの関係
「野菜とドライフルーツ」食物繊維やビタミンAなどの栄養価の含有量を、野菜とドライフルーツで比較