【80kcalの栄養価】
メタボリックが意識されてから、太った体を元に戻す、又は太らないようにするために、カロリーを消費する「運動」、カロリーを抑制する「食事制限」をする人が増えました。
マラソンがブームになったり、企業のレシピ本が売れるなどは、このようなことを反映した顕著な例であると感じています。
どちらも、継続することが重要ですが、楽に継続できるものではありません。
このようなことから、「炭水化物」や「糖質」を低く抑えた食べ物が普及するのではないかと考えておりましたが、聞くところによると、普及させる為の課題は「美味しさ」や「美味しそう(イメージ)」をどう表現するか?でした。特に、自分へのご褒美となるデザートなどは、「美味しく」、「美味しそう(イメージ)」に作ることは大変なようです。言われてみれば、健康面を主張しすぎたデザートは、心ワクワクするような美味しい「デザート」ではなくなってしまうかもしれません。
「カロリーを控えた」、「糖質を少なくした」などの食品が目につくようになりましたが、きっと大変な努力を重ね、美味しさを克服したのだと思います。
炭水化物(糖質)制限と言えば、糖尿病の方のための「食品交換表」がありますが、ポイントは80kcalが基準になっていることです。
何故に80kcalなのかというと、主な食品の常用量がほぼ80kcalに相当することと、カロリー計算が簡単にできることにあるようです。
では、ドライフルーツの80kcalとは、どれくらいの量でしょうか?
日本食品標準成分表を元に、80kcalの量に含まれる、代表的な栄養成分も併せてご案内致します。
アプリコット | プルーン | いちじく | デーツ | |
80kcalの量(g) | 28g | 34g | 27g | 30g |
食物繊維(g) | 2.7 | 2.5 | 3.0 | 2.1 |
レチノール当量(μgRE) | 113.9 | 37.4 | 0.8 | 3.9 |
カリウム(mg) | 361.1 | 163.4 | 230.1 | 165.4 |
鉄(mg) | 0.6 | 0.3 | 0.4 | 0.2 |
太りやすそうな食品の指標としてカロリーは一般的ですが、ドライフルーツを語るときには、血糖値に影響を与える「GI値」も注目すべき指標だと思います。しかし、理解しにくく、使いこなすには大変なので、普及するまでにはまだまだ時間がかかりそうです。
アメリカ産アプリコット EX-CHOICE 5粒くらい |
アメリカ産プルーン ウィルバー340g 4粒くらい |
トルコ産いちじく 2粒くらい |
アメリカ産デーツ 大きい粒で 3粒くらい |